不幸な結婚
モリスとジェーンの結婚は子供は生まれましたがそれ程うまくゆきませんでしたその最大の原因が妻ジェーンとロセッティとの不倫でした。ロセッティの妻が亡くなった後 1868年頃からロセッティはジェーンをモデルに集中的に作品を描きおのずと2人の親密な 時間も増えました。そんな関係を断ち切る為に1869年モリスとジェーンはエムズ(ドイツ の温泉)に旅行をします、そこでモリスはジェ一ンとの関係は修復できないと悟ったようで す。

1871年モリスはロセッティにある提案をします。ケルムスコットマナーで自分たち 家族と一緒に暮らさないかとまあモリスにしてみればロンドンで逢瀬を重ねられるよ りは田舎のケルムスコットマナーの方がましだと考えたのかもしれません。しかし思い切 った事をしましたね。ケルムストックマナーのジェーンの元にロセッティが到着してみるとモリスはアイスランド旅行に出発していました。やはりつらかったのでしようか でも面白い事にモリスとロセッティは表面上は穏やかな関係だったようです。

翌1873年に もモリスは二度目のアイスランド旅行に出かけます。しかしこの関係を1874年ロセッティ がケルムストックマナーを出てゆく事で終りを告げます。その翌年8月モリスは商会を単 独名義にします。ただロセッティとジェーンの関係はロセッティが死ぬまで続く事になり ます。モリスが仕事に打ち込んだ理由はこういう問題もあったからかもしれませんね。

ここで話をマートン・アビに戻しましょう。
モリスの目は少しずつ杜会そのものに向けられていきます。1876年モリスはイギリスの 外交政策を批判する初の政治的発言を「ディリー・ニュース」紙に載せます。1883年民主 連盟に参加し積極的に杜会主義運動に参加しています。

そんな中モリスの社会主義に対す る考え方に変化が表われます1887年に起きた「血の日曜日」という事件を境にモリスの 社会主義の情熱も薄らいでいきます。この事件は警察と労働者が対立し無抵抗な労働者が 100人以上怪我をし2人の死者が出た事件です。議会政治への失望から始まりいくつもの団体を重ねながら結果的に杜会主義を利用する功利主義者や内紛などでモリスの理想は打ち砕かれ幻滅を重ねていったのでしょうね。それでもモリスの純粋な思いは変わることがなかったと思います。その証しが「ユートピアだより」だと思います。

人生はなかなか上手く行きません。しかしそんなモリスを奮い立たせるような事が起りま す。それは修復を名目に次々と破壊されていく歴史的建造物です。我らがモリスはこれら の保護に立ち上がります。

次回は古きよき建物を護れ!モリスの奮闘ぶりを伝えます。

私達にとって生きていく上でもっとも大切な事は日々の暮らし旅行やレストランでの食事など特別な事柄ではなく毎日の生活を大切に少しだけ愛情をかけてみては…と言う事でたとえば何気なく過ぎてゆく午後の時間を散歩がてら心地良い五月の風にあたりアートや庭を楽しみながらテラスでコーヒーなどいかがでしょうか四月二十日長久手の中央図書館の前にティールーム‘木もれ陽'がオープンしました。

アイアンのアーチをくぐり店内に入り右手のギャラリーを横目に見ながら(カウンターではご主人と奥様のやさしい笑顔が…)思い切ってテラスに出てみましょう。

コーヒーを一杯、普段の何でもない時間、そこに少し愛情を注いでみると時間が持つやさしさや心地良さを感じ自然やアート、植物などが私達に生活をっくる美や素材を提供してくれている事に気付きます。誰かと一緒に又はひとり静かに…心地良いひとときをティールーム‘木もれ陽'で味わってみたらどうでしょうか。

この場をかりて1回休刊した事をお詫びします。
その間に春欄漫サクラの四月は過ぎて五月です。庭のあちこちは花、花、花、ラベンダー、クレマチス、アイリス、薔薇シャポード・ナポレオン、忘れえてはならない様々なギボウシ、今までのウップンを張らすようにアレンジメントで楽しんで下さい。
日中の温度も上がります。水やりをしっかり!それと虫たちに気をつけましょう。　アブラムシ、ナメクジなど活発になります。
これから夏一杯ガーデニングを十分楽しんでくださいね。

ウィロープールに新しいスタッフが加わりました。