ウィロープールガーデンセンター
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ウィロープールジャパンならではの
身近な話題から、世界の話題まで…
珈琲でも飲みながらお楽しみください。

2002.05.01





私たちは、海外を訪れた際、様々な要素を吸収しようと心がけています。前回訪れたスウェーデンは、国土の約半分が森林に覆われ、人口約887万人の北欧最大の国です。人口の約80%が都会に集中しているこの国のガーデンライフは日本にとっても非常に参考になるものです。
今回は、その中のひとつ、アロットメントガーデンについての話です。ほとんどの人がアパートメントに暮らすストックホルムの中心地では、庭らしい庭には全く出会うことがありませんでした。そんな市民の最も身近にあるガーデンライフがアロットメントガーデン、いわゆる市民農園です。約100年程前、当時は都会の貧しい人達が食物を収穫できるように始まったこの庭は、今は、都会に暮らしつつ頻繁に庭いじりを楽しみたい市民が、年間なんと約5千円という信じられない安さで市から土地を借りてガーデニングを楽しんでいます。更に驚いたことには最長25年もの間、この庭を借りることができるそうです。したがって、この庭を借りたい人のウェイティングリストは何年にも渡っているらしく、私たちを案内してくれたヴァーニャさんも7年程待ってようやく借りることができたそうです。彼女は朝晩一日に2度、この庭を訪れてガーデニングができると喜んでいました。まさに、自宅の庭の感覚です。しかし、この長いウェイティングリストのため、比較的ライフスタイルの定着しているお年寄りの応募にやや偏ってしまうというのも事実だと話してくれました。実際、周りを見渡してみると周辺はなんとなく懐かしい雰囲気を醸し出していました。
この庭を利用するには様々な規則が伴っています。フェンスの高さ、ガーデンシェッドの大きさ、室内に水や電気を引いていけないこと、もちろん、宿泊も禁止、常に庭をきれいにし、外から見えるようにしておくことなどなど、もし、庭を放置したりすると退去命令もでるらしい。なかなか厳しいようですが、こうした徹底した管理から、単に市民が自邸のように使える市民農園に留まらず、利用者以外の一般の人達も散歩などに使えるスウェーデンの美しい、懐しい風景を持った手作りの公園にもなっているのです。
市民農園が公園のようになっているなんて、なかなか素敵ではないですか!



◇家庭画報(2000.9)(1999.9)(1997.7)世界文化社 ◇Goods Press(2002.4)徳間書店 ◇マイガーデン(2001.No18) マルモ出版
◇別冊太陽『小さな庭づくりとリフォーム』(1998.12) 平凡社 ◇別冊美しい部屋『スモールガーデン』(2002.3) 主婦と生活社
◇花のあるガーデンデザイン(1998.11) ◇緑が美しいガーデンデザイン(1999.11) ◇緑を楽しむガーデンデザイン(2000.11)
◇すてきなガーデンデザイン(2001.4) ◇すてきなガーデンデザインvol.3(2002.2) 以上 主婦と生活社 ◇RHSJ(2002.2)RHSJ 他


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